昭和29 年慶應義塾大学医学部卒業。

昭和32 年~37 年イタリアミラノ大学留学中、数多くの薬を用いラットにおける酵素誘導と酵素阻害を発見し、薬物代謝相互作用の基礎を確立し、神経科医より薬物代謝研究者に転向。

米国NIH(アメリカ国立衛生研究所)、国立医薬品食品衛生研究所、藤沢薬品(現・アステラス製薬)を経て、慶應義塾大学医学部教授。
薬物代謝酵素(CYP)の性差、種差、年齢差、病態時における変動などの研究に従事し、特に医薬品開発における薬物動態研究の重要性を強調し、その発展に貢献した。

薬物動態談話会(1977~2009 年会長)の発展に努カすると共に1986 年に薬物動態学会を設立、1987 年薬物動態学会会長。
Pharmacogenetics の重要性を1980 年代初期から啓蒙し、日本における研究発展の基礎を作った。1992 年に「臨床薬物代謝学」を出版し、(現第4 版、2009 年) 臨床薬物動態の発展に貢献した。この間、薬物代謝研究者として高名な北大名誉教授鎌滝哲也先生と東北大名誉教授山添康先生の育成に貢献した。

国際的にはXenobiotica (Editor), Pharmacogenetics (Founding Editor) を歴任L.ISSX(国際薬物動態学会)第 3 代会長(1987~1988 年)、第2 回ISSX 国際会議会長(1988年神戸)を務めた。

日本薬理学会会長(1993 年)、日本臨床薬理学会会長(1996 年)を務め、薬物動態研究が薬物療法・医薬品開発に如何に重要であるかの認識を高めた。

1981 年、第5 回ミクロゾーム薬物代謝国際シンポジウム会長、
1986~1990 年国際薬理学連合薬物代謝部会部会長
1982 年、高松宮妃癌研究基金学術賞受賞
1992 年、日本医師会医学賞(基礎医学部門) 受賞。
1994 年、日本薬物動態学会学術賞受賞。
1995 年、日本薬学会学会賞受賞。
2007 年、ISSX 第 3 回 Distinguished Service Award 受賞。